ヘッドライト
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年式の古い車両は、ヘッドライトの明るさが暗くて不合格。ヘッドライトの光りが散ってしまって不合格、ということがよくあります。
ヘッドライト自体を交換することによって、車検に合格することもありますが、ハーネス(車体の電線)自体が古く劣化している場合は、ヘッドライトを交換しても、明るくなりません。
ハーネスが劣化していて、ヘッドライトの明るさが出ない場合は、ヘッドライト用のハーネスを一本別に引き、明るさを出すという対処をよくしています。
光軸については、きちんとテスター屋さんで調整をしてもらうべきです。よく、車検場の中で壁などにライトを当てて調整をしている方がいますが、素人さんはやめておいた方がいいです。
プロの人は、ラインでテスターの動きを見れば、大体のずれがわかるので、それを調整しているだけなんですね。
車検対応バルブというやつでも、色が青っぽいものといよりゴールド、虹色に光っているものは、車検は不合格です。
またHIDなどは、見た目は眩しいもので、車検用の光りの単位だと暗くて不合格になるケースがよくあります。車検対応とされている商品でも、車検に通るものとは限りません。
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ウインカー
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ウインカーでよく不合格になるのは、レンズの欠けなどです。欠けていて、レンズの間から、電球の明かりが見えるものは不合格です。
ウインカーはオレンジでなければ、いけませんが、クリアーレンズを入れてきて、電球をオレンジのモノに換えず不合格。
あとは、レンズまたは、電球のオレンジが色落ちしてしまって、白っぽく見えるものは不合格。これがとても多いです。
点滅の早さが早すぎると、不合格、遅すぎるのも不合格。一分間に60〜120回の間にないといけないのです。
またポジションランプをリアに付けていたら、即不合格。
フロントのポジションランプも、点滅している側と同じ明るさのものは不合格です。後付けでポジションランプを付けている人は要注意です。当方に持込まれる車両も結構、不適合なものあります。
レンズの面積が小さすぎるのは、ダメです。よく小型のウインカーにする車両がありますが、小さすぎは不合格です。
また、レーサーレプリカなど、張り付けるタイプの小さなウインカーは、面積が小さすぎるので、取り付け角度を変えるなどしないとダメです。
そして、きちんと車体に固定されていないといけないので、両面テープによる取り付けは不合格となります。
場所を移設した場合に、前から見るとフロントフォークのカゲに隠れているとか、リアは後方から見た場合に、リアショックやテールバックに隠れているとか、そういうのは不合格です。
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ブレーキランプ
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ブレーキランプが点灯しなければ、当然不合格です。
要するにブレーキのスイッチが壊れていて、点灯しないというケースがほとんどです。
フロントとリアと別々にきちんと点灯することが必要。
また、ランプが二つ入っているものは、両方とも、ポジションとブレーキランプとがついていないと不合格。
ポジションの時と、ブレーキをかけている時の明るさが全然変わらないのも不合格です。
小型のブレーキランプに交換するケースがよくありますが、これも小さいとダメです。
小さい場合は、追加でもう一個つけるか、大きなものに交換をしていただく必要があります。
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ナンバーランプ
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ナンバーには、かならずランプがあたってないといけません。
これ、よく不合格になります。ブレーキランプなどは点検したのだけども、ナンバーランプのチェックを忘れる、ほんとよくあります。
また、ナンバーを左右対象に光りを当てないといけないので、中心からずれているところにナンバー灯がある場合、それも不合格となります。
よくブレーキランプ(ポジションランプ)と兼用されている車両で注意なのは、透明のスクリーンというかマジきりが無いとダメです。無理矢理くり抜いた穴で光りをとっている、というのは、不合格です。
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メーターのランプ
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メーターの表示を夜間見やすくする為の、メーターランプが切れていることがよくあります。
これは、夜間にスピードメーターが確認できないということで、不合格になります。気を付けましょう。
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ホーン
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普段ならしていないと、ホーンは鳴らなくなってしまいます。
ホーンを鳴らしておきましょう。
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ハンドル
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ハンドル交換をしてあるオートバイなどは沢山ありますが、必ずしも車検証の記載と同じであるとは限りません。
車検証とハンドルの幅(実際には、レバーとレバーの先端)が一番長いところが、プラスマイナスで2センチまでです。
方さがプラスマイナス4センチまでです。
そのサイズを超えると、あるいは足りないと不合格になります。ミラーは計測に含まれません。
高さなどは、スクリーンや、メーター、ブレーキマスターの位置などで計られていますので、車体を真直ぐにおこして、乗車しない状態で地面からの高さを計りましょう。
そのサイズになっていない場合は、不合格。ただし、バイクに付いているナンバーの車検場に持込む場合は、構造変更車検ということでサイズを変更して車検を受けることが可能です。ナンバーが違う場合は、その管轄の車検場まで持込まなくてはなりません。
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二人乗り
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後部座席用に、シートと、ステップと、手すりがないと不合格です。
手すりは、ベルトのものと、車体にグラブバーとしてあればよいのです。
リアのステップは左右非対称でも大丈夫です。
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マフラー
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マフラーが交換されているものは、音量測定がされます。音量測定で基準値を超えているものに付いては、不合格です。
触媒の入っている近年のオートバイについては、マフラー交換をしただけで、車検不合格のものもあります。
必ず、御自身のバイクはマフラーを交換してもよい車両なのかどうかを確認した上でマフラーの交換をしてください。
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平成十五年度より車検検査が厳しくなっております。マフラーが交換されている車両はすべて音量測定がなされます。また、排気ガス対応規制モデルはノーマルマフラーを取り付けてこられるか、お持ち込みください。
平成十三年十月以降の車両は、騒音規制が99dbから94dbへと変更されております。
平成十一年度以降の車両は、順次触媒入りマフラーとなっている可能性がございますので、ノーマルマフラー以外の方は、かならずメーカー様に確認をしてください。触媒入りマフラーを交換された場合は、車検はまったく通りません。
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排気ガス
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古い車両にはない検査ですが、新しい車両には排気ガスの検査があります。
きちんと整備をしている車両であれば、ほぼ問題はありません。
マフラーを交換していたり、キャブレターをセッティングしてある車両などは、不合格となることがよくあります。
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タイヤ
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タイヤの溝が少ないのは、不合格です。厳密な数値というものがありますが、スリップラインが見えたら交換してユーザー車検をしましょう。
ひび割れは、酷すぎなければ不合格となるケースはなかったですが、ひび割れがあるようであれば、交換してから、車検です!
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チェーン
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チェーンはさびさびの延び延びでなければ、車検は大丈夫です。
当然調整してからいくので大丈夫でしょう。
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ブレーキホース
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ブレーキホースの不具合で車検が不合格になるケース、多いです!
とくに、社外品に交換されている車両は、よく確認してください。取り付けのバンジョーボルトや金属の部品が割れている車両がよくあります。
またホースの被覆が車体などと擦れて、若干痩せてしまっているものも、不合格です。
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電装
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車幅灯や、ネオン管、LEDなどは、まず不合格となるので、取り外してください。
不合格ということは、そういう状態で道路を走行すること自体が違法であるということですので、気を付けてください。
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電装2
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フォグランプを飾りで付けている場合、電線コードが付いているのでれば、きちんと点灯しなくてはなりません。
単なる飾りとしてある場合は、電線が付いててはいけません。中に電球が入っていてはいけません。
ハンドル廻りいろいろなスイッチを付けている場合。そのスイッチが作動しない場合は、突っ込まれて不合格になるケースあり。余分なものは取り外してから、ユーザー車検へ!
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ガムテープ
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カウルの割れやウインカーレンズの補修で、テープを使うのは不合格です。
テープは車体部品とみなされないので、必ず、剥がすように言われます。
補修をテープでしてあるものは、剥がして持込むこと。剥がして、その部品の機能が果たせないものについては、交換してから持込むべし!
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バックステップ
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問題ないのですが、よく不合格になるポイント。
それは、シフトチェンジの記載がないということ。それは不合格になります。
マジックで書いてあってもいいのです。アジア部品ではテプラ(しげかげ氏寄贈)で、きちんと作っていきます。
1N23456とわかるところにないとダメですよ。
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後部反射鏡
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車体の後方に付いているリフレクター、赤い反射するやつです。
これは、ただ付いていればいいというものではなくて、きちんと、保安基準に適合しているものでないと、車検は不合格です。
100円ショップなどで販売している反射鏡は不合格です!気を付けてください。
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